太陽がいっぱい
1960年フランス・イタリア合作映画。
あらすじ
アラン・ドロン扮する貧しい青年トム・リプリーは、富豪のグリンリーフに息子の友人であると信じ込ませ、放浪中の息子フィリップを連れ戻すよう依頼される。しかしフィリップに帰国の意思は無いと告げられ、謝礼金が得られなくなったトムは金銭目当てで行動を共にするのだが……。
自分とは世界の違う人達への憧れと嫉妬
富豪のフィリップになりすます為、スクリーンに拡大したサインを何度もなぞって真似る場面やラストシーンのビーチで空を見上げ「太陽がいっぱいだ」とつぶやくリプリーの表情など完全犯罪が崩れるシーンとのコントラストが絶妙です。
『禁じられた遊び』などのフランスの巨匠ルネ・クレマン監督の代表作と言われるピカレスク・サスペンスでパトリシア・ハイスミスの小説を元に映画化されました。ニーノ・ロータが歌う主題歌と共に大ヒット。天使の顔をした悪人を見事に演じ切ったアラン・ドロン(当時25歳)は、その名を世界に響かせました。
ストーリーの完成度といい、映像の美しさといい、これは不朽の名作
アラン・ドロン Alain Delon
生年月日1935年11月8日
仏パリ近郊の町ソーに生まれる。
主な作品
『太陽がいっぱい』(1960年)
『生きる歓び』(1961年)
『地下室のメロディー』(1963年)
『黒いチューリップ』(1963年)
『さらば友よ』(1968年)
『レッド・サン』(1971年)
『ビッグ・ガン』(1973年)
『百一夜』(1994年)
受賞
セザール賞最優秀男優賞(1985年)
齢を重ねる毎に渋さが増し、日本にも何度も来日したアラン・ドロン
紳士服メーカー「ダーバン」のCMにも起用され、昭和49年に放送されたレナウン「ダーバン」のCMで耳に残るセリフがこれ!
「D'urban c'est l'elegance de l'homme moderne.」
このダーバンのブランドを身に纏えば貴方は、現代の男性のエレガンスを手に入れられる。