レトロなおもちゃ

大人も子供も夢中になった「学研電子ブロック EX-150」という知的玩具

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学研電子ブロック EX-150

当時の価格で1万3千円は、子供にはなかなか手の出ない高額玩具であり、実際に自分の周りで当時この電子ブロックを持っている友達は1人もいませんでした。
まさに高嶺の花ともいうべき憧れの逸品だったと言えます。

今回、復刻版ではない昭和51年6月初版の学研電子ブロックEX-150を手にする事が出来ました。当時ものとしてはコンデションが良く、これからゆっくりと遊びたいと思っています。

電子ブロックとは
抵抗やコンデンサー、トランジスタなどの電子部品が透明のプラスチック製ブロックに組み込まれ、それらを並びかえることで様々な電子回路(ラジオ、アンプ、モールス発信機など)を作成する科学玩具です。

1964年(昭和39年)に誕生。
その後に学研が販売を担当し、昭和51年に発売のEXシリーズは、年間20万台を売り上げる人気商品でしたが、昭和58年7月には任天堂からファミリーコンピューターが発売され、テレビゲームへと遊びが変わっていき昭和63年に惜しまれながらも生産中止となりました。
シリーズの最終型番<EX181>にはシンセサイザーという最先端LSIを搭載するモデルもありました。

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付属品について
マイク、イヤホン、赤と黒のリード線、黄色いのがラジオとかで使うアンテナ線(5m)その横の黒と赤の線がテスター棒。
電池は単三電池を4本使用する。本体に電源コードがつかないので持ち運びに便利だし安全である。

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これがブロックパーツ、裏を返すと何とも手作り感が満載だ。四方向に端子があり本体にセットした時に前後左右のブロックと接触する事になります。

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「EX-150」はトランジスタや抵抗を組み込んだ46のブロックを組み合わせて、ナント!150種類の電気実験ができると解説されています。EXシリーズのフラッグシップモデルだったんですね。
この解説書には詳細な回路図が記載されていて、それぞれの実験内容が丁寧に解説されています。

説明書にはこのように書かれていました。

・コードで結んだり、はんだづけする必要はありません。図面どおりに並べるだけでラジオが、アンプが、盗難警報器ができあがる電気実験セットです。
・はじめは少ない回路から始めても部品を買いたせば次々と多くの回路の実験ができます。
・ハンディタイプですから持ちはこびが簡単です。
・コードをつなぐタイプと違ってコードが交叉しないので回路図と組み上がりがひと目で対比できます。電気の勉強の第1歩として使えば、より高度な実験、ステレオの組立ても夢ではありません。

2002年6月
“大人の科学シリーズ”にて復刻版として販売、現在は販売終了となっています。

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