image:円谷プロダクション
「今、我々を取り巻く自然界の一部が不思議な身動きを始めようとしています。
そうです。ここは全てのバランスが崩れた恐るべき世界なのです。
これから30分、あなたの目はあなたの体を離れ、この不思議な時間の中に入って行くのです。」
「ウルトラQ」は、円谷プロダクションが手掛けた日本初の怪獣特撮ドラマ、1966年(昭和41年)1月2日から7月3日まで全28作が放送され、平均視聴率が32.4%という人気番組だった。
ウルトラマンシリーズ(空想特撮シリーズ)の第1 弾でもある本作は、数々の怪現象に人間が立ち向かっていく姿を描いた作品でモノクロの独特な映像とオープニングで流れるあのテーマ曲や石坂浩二(当時25歳)の素晴らしいナレーションで画面にくぎ付けになった少年・少女は多い。
隕石怪獣ガラモン・コイン怪獣カネゴン・誘拐怪人ケムール人など未だにファンを持つキャラクターが目白押しだった。
第1話 ゴメスを倒せ!
第2話 五郎とゴロー
第3話 宇宙からの贈りもの
第4話 マンモスフラワー
第5話 ペギラが来た!
第6話 育てよ! カメ
第7話 SOS富士山
第8話 甘い蜜の恐怖
第9話 クモ男爵
第10話 地底超特急西へ
第11話 バルンガ
第12話 鳥を見た
第13話 ガラダマ
第14話 東京氷河期
第15話 カネゴンの繭
第16話 ガラモンの逆襲
第17話 1/8計画
第18話 虹の卵
第19話 2020年の挑戦
第20話 海底原人ラゴン
第21話 宇宙指令M774
第22話 変身
第23話 南海の怒り
第24話 ゴーガの像
第25話 悪魔ッ子
第26話 燃えろ栄光
第27話 206便消滅す
第28話 あけてくれ!
2011年には「総天然色ウルトラQ」としてフルカラーHDのリマスター版が発表されたが、白黒テレビでリアルタイムに見ていた世代にとってはやっぱりモノクロ版の方が当時の記憶と重なって楽しめるような気がする。
第15話 「カネゴンの繭」
金にとりつかれた少年、金男は十円のために命をも投げ出さんばかりの執心ぶりで、その金男が死ぬ思いで買った繭。ふるとカネの音の鳴る不思議な繭であった。両親は、金男の執心ぶりを案じ、このままだとカネゴンになるとおキュウをすえる。
その夜、繭が巨大になり、中にはザクザク金貨がつまっていた。金男は興奮のあまり、繭の中に落ち込んでしまう。翌る朝、金男はカネゴンに変身していた。両親は急変した金男の姿にびっくりギョウテンする。金男の仲間たちは、カネゴンになった金男の姿をみて、なんとか元に戻そうと躍起になるが駄目だった。ついに神の智恵を借りようと、祈祷師のオババの家へ行く。
そのオババの云う神のお告げによると、金男たちが最も恐れている、工事現場の鬼監督、ヒゲの中松を逆さにせよ!というのだ。金男の仲間たちは、そこでトラクター上の中松を逆立ちさせようと必死になる。その中にはカネゴンの金男もいた……。
「ウルトラQ・あらすじ集」より引用