昭和のカタログから

アナログなカセットテープを外に持ち出して聴けたソニーの名機“ウォークマン/TPS-L2”

ウォークマンのカタログ

1979年(昭和54年)7月1日に発売された初代ウォークマン/TPS-L2
記念すべきウォークマンという名を冠した初号機。

79年はウォークマンとともに音楽を持ち運ぶという新たなライフスタイルが誕生した記念すべき年である。
どうしても欲しくて大学一年の夏にバイトしてお金を貯めて予約に走ったものだった。

いまから見るとずいぶん大きいが、それでも当時は画期的な存在で、持っている竹で自慢の対象
ボディカラーには、ブルージーンズを意識したメタリックブルーを採用、ちょうど70年代後半から、ファッションが急速にカジュアル化していったことも、その後のウォークマンの方向性を決定的にした。雑誌ポパイでもシティボーイの必需品のような紹介があったと記憶している。

ヘッドフォン端子が2個付いており、音楽仲間や恋人と好きな音楽を共有できるというコンセプトも当時の若者にウケた。
オレンジのボタンを押すと内蔵マイクを使って会話が出来たりと先進的な機能も付いていた。

発売当時は新聞、雑誌とも大きく取り上げることはなかったが、若者への地道なデモンストレーションにより、口コミによって大ヒットになった商品。

ソニーの初代ウォークマン本体

価格:33,000円
本体寸法:88mm × 133mm × 29 mm
重さ:390グラム(単3乾電池2個含む)

今思うと本体はかなりデカくて重く気軽に持ち歩けるほどではなかったのだが、外を歩きながら好きな音楽を聴くことができる事が嬉しくカッコ良かったあの時代・・・
そういえばウォークマン本体とあの二つのヘッドフォンは何処に行ったのだろう?

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